top middle bottom
ホーム

看護研究よりも難しい質疑応答の対処法

質疑応答の内容が発表の効果を高める

プレゼンの後には質疑応答が行われるのが一般的ですが、それはこの機会がプレゼンの効果を高めるために非常に重要だからです。しかし、質疑応答の準備や練習が疎かになり上手く答えられない人も少なくありません。

質疑応答の内容が発表の効果を高める

「質問の形式に従う」

「質問の形式に従う」

質問には選択肢が与えられる「クローズドクエスチョン」と空欄を埋める形式の「オープンクエスチョン」があります。まずは質問の形式を正確に理解し、それに沿って回答することが大切です。
クローズドクエスチョンの場合は「これは○○○ということですか」といったYes・Noの選択式の質問になります。基本的には 「Yes」といったように相手が提示した選択肢を選んで回答することになります。
一方、オープンクエスチョンの場合は「なぜ○○○なのですか」と疑問詞がついた質問をされることが多くなります。その場合は、「△△だったので◆◆を使用しました」というように、疑問視を埋めるようにして答えるといいでしょう。

「簡潔に答える」

「簡潔に答える」

どうしても説明が長くなってしまう場合があります。これでは質問に対する答えが伝わりにくいため、あまりよい方法だとはいえません。なるべく短く簡潔に答えるように意識してください。

「質問の内容を理解してから答える」

「質問の内容を理解してから答える」

質問の意図がわからず答えに迷ってしまった時は「その質問は○○○ということですか」といったように、自分なりに理解し答えやすい質問に置き換えて相手に尋ねるようにしましょう。質問を誤解したままだと見当違いの回答をしてしまうので、まずは内容を確認しましょう。

「質問者の誤解を解く」

「質問者の誤解を解く」

質問者はプレゼンの内容に対して自分の理解に基づいて質問します。時には間違って理解していることもあります。その場合は質問の内容が正しいものかどうかを確認した上で、回答するようにしましょう。

「守りに入り過ぎない」

「守りに入り過ぎない」

論理的に完璧で間違いがなく、手段も最適で問題点を残さない研究など現実にはほとんど存在しません。研究に足りない部分があると指摘されて自信をなくしても謝る必要はないのです。自分がどのように考えてきたのか、今後どうするつもりなのかを端的に伝えましょう。

「質問者に教えてもらう姿勢を持つ」

「質問者に教えてもらう姿勢を持つ」

質問に対して明確な答えを持っていない場合もあるでしょう。「明確な答えを持っていない」と認めた上で、質問者に「答えに近づくために役立つ知識や考え方はないか」と教えてもらう姿勢も必要です。

「たかが数分と侮らない」

「たかが数分と侮らない」

質問への答え方は研究者の能力や性格を判断する材料になります。発表者が新しい考えに対して柔軟か頑固か、議論好きか、理解力・察知力はどうか、どの分野に詳しいか、慎重か大胆か、積極的か意欲的か、責任感と自信はあるかなど、すべて判断されるのです。質疑応答は数分ですが、非常に重要な部分です。楽観視せず、真剣に取り組んでください。

この記事が読まれています!