いきなりスライドを作成しても何を基準にして作ればいいのかわからなければそこで止まってしまいます。パワポを作る前に構成を決め、伝えたい内容をピックアップしましょう。これらを最初に行うだけでパワポの作成がスムーズになります。
いきなりスライドを作り始めても入れたいものが多過ぎるのでかなりのボリュームになってしまいます。まずはスライドの数を確認し、「何に」「何枚の」スライドを使うかを決めましょう。スライドを作り過ぎずに済み、時間と労力を無駄にすることもありません。
例えば、「スライドの数が合計10枚」という指示があったとします。その場合は、タイトル(1枚)、イントロダクション(1枚)、目的(1枚) 、方法(1枚) 、 倫理的配慮(1枚) 、結果(2枚)、考察(2枚)結論(1枚) にするとバランスがよくなります。
構成が決まったら次は内容を考えましょう。ここで大切なのはプレゼンに必要なもの、伝えたい内容をピックアップすることです。「看護研究に一生懸命取り組んできたからすべて伝えたい」と思うかもしれませんが、プレゼンの時間は限られているためそれはできません。伝えたいこと、つまりこの看護研究で大切なことをピックアップしていきますが、ピックアップするのは「看護研究の要点となる部分」「看護研究に欠かせない部分」「テーマに対応している部分」です。対象の文章に蛍光ペンなどで線を引いておくとまとめやすくなります。
パワポでスライドを作成する時にフォントや背景色などを決めないまま作り始めてしまう人もいます。しかし、それではページによってフォントや背景色が異なりやすいため、統一感に欠けることがあります。スライドを作成する前にデザインを決め、設定を完了させておきましょう。先に設定しておくことで細かい調整もしやすくなります。
よく使われるフォントはゴシック体や明朝体ですが、明朝体は線が細く遠くの人や老眼の人には見えにくいという欠点もあります。読みやすさを重視するならヒラギノ角ゴシックもいいでしょう。
フォントのサイズは28pt以上のものを選んでください。それよりも小さければ文字が見えにくくなってしまいます。一番見やすいのは32pt~36ptです。文字数が多くなりすぎることもなく、ある程度離れた人でも読める大きさです。
もちろん、デザインも重要です。はっきり見やすいのは白と黒の組み合わせです。赤と青も見やすいのですが、目が刺激されるため読みにくくなります。パステルカラーも用いる人もいますが、文字がぼやけてしまうのでかえって読みにくくなってしまうでしょう。面白味には欠けてしまいますが、やはり白と黒の組み合わせがベストです。
パワポで資料を作成する前にスライドの数を確認しておきましょう。作り過ぎを防ぐことができますし、どのように要点をまとめていけばいいのか、整理しやすくなります。
看護研究計画書を作成するコツを研究のテーマや目的、研究の方法など項目ごとにまとめています。基本的にこれまで整理してきた内容をまとめるだけなので難しいことはありません。
文献検索・検討を行うことで同じような研究が行われていないか、活用できるデータがないかを調べることができます。最終判断を下す前に必ず行うようにしてください。