ここでは看護研究の進め方について段階ごとにまとめています。各段階で押さえておきたいポイントを詳しく説明しているので、若手の看護師や看護研究が不慣れな人は必ず確認しておいてください。コツを押さえておけば看護研究に対する苦手意識も薄くなっていくことでしょう。これまで以上に前向きな気持ちで取り組めるようになるはずです。プロセスの1つである文献検索・検討に便利なツールも一緒に紹介しています。それらを活用しながら研究を進めてください。
テーマの決定と概念枠組みの構成
看護研究に苦手意識を持っている人も多いのですが、せっかく取り組むのであれば前向きに楽しみながら進めたいものです。そのためには研究テーマが非常に重要になってきます。ここでは研究テーマの決め方を始め、研究を効率化させるために概念枠組みを設定するメリットについてまとめています。研究テーマは本当に自分が知りたいことを設定するといいでしょう。概念枠組みを設定するメリットは看護研究のカリキュラムの内容決定、研究事象に関する専門用語や知識の共有などです。
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文献検索・文献検討をする
看護研究を進めていく上で必ず行うのが文献検索・検討です。これは研究を進めてもいいかどうか判断するためにも必ず行っておきたいプロセスです。考えている研究テーマが既に研究されているのであれば、その研究を行う必要はありません。検索ツールを利用すれば文献を探しやすくなります。よく利用されているのは「医中誌Web」「最新看護索引Web」「Google Scholar」「CiNii Research」です。それぞれの特徴を紹介していますので、使いやすいものを探してみてください。
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看護研究計画書の書き方
いわゆる企画書である計画書を作成するために押さえておきたいポイントを項目ごとにまとめています。まずは研究テーマと目的ですが、これはまとめていくうちに明確になっていくので最初から作り込まなくても大丈夫です。これまで整理してきた研究テーマを調整するくらいで十分でしょう。研究の動機には、なぜこの研究を行おうと思ったのか、その理由を書いていきましょう。先行研究で書かれている内容を参考にするのもおすすめです。研究の方法はその名の通り、研究方法や収集したデータの分析方法などを書いていきます。
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データ収集は研究内容に合う方法で
ここでは看護研究のデータ収集としてよく使われる3つの方法を紹介します。1つ目は対象者にアンケート用紙を郵送して回答を返送してもらう「郵送法」です。大人数を対象に調査したい時に有効です。2つ目は特定の場所に集まった人にアンケートを行う「集合法」です。その場で回答するため回答率は高くなりますが、意見が偏る傾向があります。3つ目は直接質問してデータを収集する「面接法」です。細かい情報を聞き出すことができますが、インタビューのスキルがなければスムーズに進めるのが大変かもしれません。
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収集したデータの分析方法
収集したデータは整理して分析していく必要がありますが、分析方法は難しい統計用語を用いることもあるため、若手の看護師などは苦手意識を持っている人も多いようです。ここでは若手の看護師も取り組みやすいように、データ分析のコツを紹介します。データ分析は、まずはデータを整理し、それからExcelなどに入力し、分析していきます。入力データに誤りがあると分析結果にも影響を及ぼしてしまうため、慎重に丁寧に行うようにしてください。
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パワポで資料を作成する前にスライドの数を確認しておきましょう。作り過ぎを防ぐことができますし、どのように要点をまとめていけばいいのか、整理しやすくなります。
看護研究計画書を作成するコツを研究のテーマや目的、研究の方法など項目ごとにまとめています。基本的にこれまで整理してきた内容をまとめるだけなので難しいことはありません。
文献検索・検討を行うことで同じような研究が行われていないか、活用できるデータがないかを調べることができます。最終判断を下す前に必ず行うようにしてください。